黄昏インザスパイ
UNISON SQUARE GARDENの凄いところってメジャーシーンで売れる為に音楽やってるんじゃなくて
どうすれば少しでもUNISON SQUARE GARDENというバンドを長く、楽しく活動出来るか?を常に重点的に考えてる所だと個人的に思います。
Populus Populusというアルバムで彼らの楽曲の特徴であるポップさに手応えを感じて、
CIDER ROADというアルバムでJPOPシーンを変える為に勝負をかける。
次のChatcher In The SpyではJPOP変えるの無理だったわw つって前作で目立ったホーンやピアノなどの音を全く入れずに3人で鳴らすバンドサウンドでロックなアルバムをリリース。
次のDr.Izzyと最新作MODE MOOD MODEではこれまでのアルバムでのポップな部分やロックな部分を変幻自在に活かしたアルバムを立て続けにリリース。
個人的にやべえなって思ったのはCIDER ROAD→Chatcher In The Spy→Dr.Izzyの変遷です。
メジャーアーティストでポップな部分を評価されてギリギリ限界までポップを追求したCIDER ROADでJPOPシーンを変えられなかったからもう肩の力抜いて良いなってなれるのが凄い。
1つのスタイルで評価されればそれを続けたらそれなりの人気は出るけど大事なのはそこじゃなくて、10年20年30年とバンドを続ける為に何をやっても「ああユニゾン次はこんな感じね、良いじゃん」ってなる土壌作りであるとここ10年のユニゾンの作品を聴いて感じます。
代表曲「オリオンをなぞる」があるからピアノが入ってても違和感なくユニゾンだし、「like coffeeのおまじない」でホーンを取り入れたからMODE MOOD MODEのリード曲「君の瞳に恋してない」もユニゾンになるし、Chatcher In The Spyでソリッドで好き勝手してるロック「天国と地獄」があるからシングルで突然「fake town baby」をリリースしてもやっぱりユニゾン。
どこかの記事でも書きましたけど彼ら自身は「JPOPを変えれなかった」といってるけど僕はCIDER ROADで衝撃を受けて僕の中のJPOPは確かに変わりました。
その反面次のアルバムを聴くのがすごく怖かったのを覚えてます。
でも蓋を開けてみると曲調は違えどいつもの完全無欠のロックンロール(何の曲の歌詞でしょうか)でした。それ以降はユニゾンに期待をしても毎回その期待を越えてくるので心配はしなくなりました。ユニゾンパイセンほんとに凄い。
変わる事は本当に怖いです。
自分の中で唯一長く続けてる事がぷよしかないからぷよに置き換えてしか話が出来ないけど、細かい所は変わっててもずっと同じ手順とスタイルでここまで来た気がします。
見方によってはそれももしかしたら凄いことかも知れないけど変わる事や一時期のスランプが怖いだけなのかもしれません。
周りの人や自分のこれまでの経験で「自分はこうあるべき」みたいなのが何となく形成されて(それ自体は良いことでもあると思う)その中に納まろうとしてしまう気がします。
新しい事や今の自分を変える事は決して簡単じゃないけどユニゾン先輩のように近い未来の楽しい事のために色々な事に挑戦しないとな。
疲れてる時は大好きなモノを考えがちなのでそういう日なのかもしれません。